相本リレーション ―本との関わり

私にとって人生のパートナー、相方のような本たち。その本と何かの、何らかの関連をもとに記事を書いています。

角川文庫 夏のフェア 名作大漁、書店繁盛、読書三昧。 読破チャレンジ! 現状報告⑥

もう7月も半ばです。

そろそろハッケンくんグッズを申し込もうと思ったのですが、

ほしかったぬいぐるみはどうやら品切れのよう。

 

このキャンペーンは2014/3/31締め切りとのことで、

随時追加等されるのを待つべきでしょうか。

それとも、2番目にほしいトートバッグに申し込むべきでしょうか。

 

 

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)

ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)

ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)

 

ようやく読み終えました。

まだ、自分の中で消化できていない気がします。

 

私はファンタジーはたまに読む程度で詳しくないのですが、

他のファンタジーと少し違うなと思いました。

子どもっぽさと大人らしさが混ざっていて、どう考えてよいのか。

 

子どもっぽさというのは、

主要なキャラクターの明快さや呪文、主人公の話っぷりなど。

あとはわかりやすい感情・ストーリーや、映画の映像など。

 

大人らしさというのは、

数名のキャラクターの人間らしさや宗教や人種差別のテーマ、

行き場のない現実や、そもそものきっかけ。あとは表紙の絵。

 

どちらにも寄りすぎていない分、

幅広い層にテーマを届けられるということでしょうか。

 

 

蝶々はなぜ菜の葉に止まるのか (角川ソフィア文庫)

蝶々はなぜ菜の葉に止まるのか (角川ソフィア文庫)

蝶々はなぜ菜の葉に止まるのか (角川ソフィア文庫)

これはかなりのおすすめ。

 

タイトルだけ見ると、虫の行動学のようなものかと思いますが、

どちらかというと植物が日本の文化とどうかかわっているかの雑学本。

植物がどれほど文化に影響しているか、とてもわかります。

 

どの章も興味深く、植物が他の生きものにいろいろと与えている様子だとか、

少し人間の生き方を考えてしまうような文章もあります。

 

絵も生物の授業で習うスケッチのようでとてもきれいです。

この著者のほかの本も手にとりたくなりました。

 

 

風立ちぬ・美しい村 (角川文庫)

風立ちぬ・美しい村 (角川文庫)

風立ちぬ・美しい村 (角川文庫)

とても静かな、ストーリーではなく風景・情景を追う小説。

 

映画化するとのことで、この小説をどう話にするのかと思っていたら、

どうやら映画化するのはこの原作自体ではないのですね。

それでも、「生きねば」という言葉の大きさには圧巻されます。

 

 

あのとき始まったことのすべて (角川文庫)

去年、集英社の夏フェアに対象だった夏休み (集英社文庫)が好きな人は

間違いなく楽しめるのでは。

 

この人の本はこの2冊だけしか読んでいないけど、

この人らしさはなんとなくわかった気がします。

 

背伸びしていない、自分と同じくらいの年代の、等身大の恋愛もの。

社会人になりたての、でもキャリアウーマンといった印象ではない女性。

とても身近な小説だと思います。

 

すごいなと思うのはなにより、会話。

現実にありそうな、さりげなくない会話がとてもうまい。

実際にこういう会話ができる人でないと書けない、

リアルなユーモアの掛け合い、会話だと思います。

 

 

さて、紹介した小説は20冊になりました。

スピードダウンしているので、このフェア中に読みきれるか、少し不安です。

 

書いていて思うのは、物語は読み終わってすぐに消化できるものばかりでなく、

日常になにかあって、ふと思い出したときに消化できるのではないかということ。

今書いているものも、半年後、またはもっとたつと、

新鮮味をもって読み返すことになるのだろうなと思います。